通訳案内士になるためには「プロ」として通用する能力が必要になります。
そのための最短距離の通訳スキル習得法は通訳専門スクールに通うことです。
しかし、この専門スクールで通訳スキルを取得するためには最も必要なことが2つあります。
その「最も必要なこと」とは一体なんでしょうか?
目次
通訳専門スクールで通訳スキルを習得するために最も必要な2つのこと
通訳案内士になるために、通訳専門スクールで通訳スキルを習得するのですが、このとき最も必要なことが2つあります。
入学試験や入学後のレベルアップのための努力
一般的に、通訳専門スクールは入学時に語学力の基準を設けており、入学試験を実施しています。
ここでの語学力の目安は、
- TOEIC800点以上
- 英検準1級以上
を基準としているところがほとんどです。
また、入学試験の内容は単なる語学試験ではなく、スピーチを聞いて要約したり、実際に訳したりします。
学校やスクールによっては、語学力が不足している人を対象とした「準備コース」を設けているところもあります。
入学後、効率的に勉強・トレーニングに参加できるように、必ず自分の語学力をアップさせておきましょう。
そうしないと、入学後も実力が足らずに進級できなかったり、同レベルのクラスを再度受講しなければいけない場合もでてきます。
卒業後に仕事獲得のチャンスがあるスクールかどうかの事前確認
受講生や修了生に対して、
- アルバイトや人材派遣
- ボランティア
などの機会を提供し、通訳現場デビューをサポートしたり、一定レベルのクラスに達するとOJT(オンジョブトレーニング)で簡単な通訳現場に参加させてくれるスクールもあります。
また、スクールを運営している会社の母体は通訳会社が多いので、修了後に優先的に登録できる可能性は高いのも魅力です。
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通訳案内士の学校やスクールに通うことって必要?
通訳案内士になるには、まず通訳案内士の国家試験を受けて、国家資格を取得する必要※があります。
※2017年2月現在で、今後変更あり
通訳案内士の制度変更については、これからは無資格でもOK?通訳案内士(通訳ガイド)の制度変更で有資格者は無資格者より優遇されることもにまとめていますのでご覧ください。
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この試験には受験資格がないため、年齢、性別、学歴、国籍などに関わらず、誰でも受験することが可能です。
通訳案内士は、専門学校などの特別な学校を出ていなければなれない職業ではないため、一見、ハードルが低そうに思えるかもしれませんが、実際には語学力のほか、日本の地理や歴史、文化、産業に関する深い知識まで求められる難易度の高い試験に合格しなければなりません。
通訳案内士の試験や資格内容については【資格・試験・免除項目】東京オリンピックのボランティアで注目を集める「通訳案内士」とは?にまとめていますのでご覧ください。
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【資格・試験・免除項目】東京オリンピックのボランティアで注目を集める「通訳案内士」とは?
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのボランティアで注目を集める「通訳案内士」の資格について ...
これらの知識は独学で身に付けることも可能ですが、簡単ではないことは確かです。
そのため、試験対策を目的として、通訳案内士の学校やスクールに通い合格を目指す人も増えてきています。
自分に合った通訳案内士の学校やスクールを選ぶことが大切
通訳案内士の学校とは、言いかえれば、通訳案内士の国家試験合格を目指すための専門学校・塾ということになります。
全国各地に民間の学校やスクールが複数存在していますが、その中でも主に外国語系の学校や、通訳・翻訳者の養成スクールなどで、通訳案内士関連の講座が開かれています。
学校やスクールによってカリキュラムは異なり、さらに通学日数や講義の時間帯、学費もまちまちで、通学コースのみならず、DVDやインターネットを使って在宅学習ができるコースを置く学校もあります。
なお、通訳案内士の試験は「1次試験(筆記)」と「2次試験(口述)」があり、学校によっては2次試験対策のみのコースを設けていることも珍しくありません。
いくつかのコースの中から、自分に合ったものを選び、合格を目指していきましょう。
授業料や学費はいくら?
学費は学校やスクールによって異なりますが、単発で講座を受講する場合は1回当たり1万円程度から、通学する場合は1年間で20万円〜40万円前後となるところがほとんどです。
DVDやインターネットによる受講の場合、日本地理、歴史、一般常識の3科目で10万円程度という学校もありますので、試験に必要な科目のみを選ぶことも可能です。。
学費に関しても学校や講座によってだいぶ異なるため、しっかりと比較して選ぶようにしましょう。