目次
オリンピックの通訳依頼はどのようにされるの?
この章でのポイントまとめ
オリンピックの通訳は、国際オリンピック委員会(IOC)から依頼される
日英通訳の場合、1年前にオファーがあり6ヶ月前に契約を交わすことが多い
オリンピックの通訳は、通常、オリンピックを主催する国際オリンピック委員会(以下、IOC)から依頼されます。
IOCの通訳を担当する通訳者は、首脳クラスの通訳を経験したベテラン通訳者ばかりで、彼らに推薦されることによってIOCの通訳チームに加入するケースがほとんどです。
の11言語は必須となっています。
夏季オリンピックの場合、多いときで80人ほど、少ないときで60人くらいです(2015年リオの場合60~70人)。
※パラリンピックの場合、通訳者の人数も対応言語もオリンピックの半分程度になります
「日英」通訳の依頼の流れ
夏季オリンピックは7~8人、冬季オリンピックは2~3人が目安となっています。
<通訳の依頼の流れ>
- 開催1年前にスケジュール連絡がある
- 契約を交わすのはオリンピック開催の6ヶ月前
世界から来る通訳者にはどんな人がいるの?
IOCから通訳以来される人のほとんどが、AIIC(International Association of Conference Interpreters:国際会議通訳者連盟)の会員です。
AIICは国際会議における通訳者の権利保護や地位向上を目指す国際的な団体(本部はスイスのジュネーブ)です。
国連などの国際団体のために通訳者のアレンジも行っていて、そのメンバーの大半は、ミドルベリー国際大学院(旧モントレー国際大学院)やフランスのESITなどの大学院で通訳学の修士号や博士号を取得している人たちで、大型の国際会議の通訳を経験して、AIICメンバーにその活躍を認められて推薦を受けた人がAIICの会員になっています。
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オリンピックでの通訳者の仕事内容
この章でのポイントまとめ
オリンピックでの通訳は開催1週間前から始まる
仕事内容としては、選手の記者会見・オリンピック関連の会議、日本人選手のメダル獲得後の記者会見などがある
開催1週間前から閉会まで
オリンピック開催の約1週間前から閉会まで、毎朝7時頃、オリンピック広報部の朝会の通訳を行います。
これは記者会見のようなもので、世界各国の報道関係者の取材拠点となるメインプレスセンターで行われます。
朝会のあとはそれぞれの通訳へ
朝会を終えると、その日それぞれの通訳現場での仕事が始まります。
- 選手の記者会見
- 世界アンチ・ドーピング期間の会議
- オリンピック関連の委員会などの会議
- 日本人選手のメダル獲得後の記者会見 など
これらの通訳の合間を縫って、通訳の準備のために競技を観戦したり、練習風景を見学しながら情報収集を行います。
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オリンピックでの通訳に必要なスキルや知識とは?
この章でのポイントまとめ
オリンピックの通訳は、同時通訳・逐次通訳・ウィスパリングなどを使い分けるスキルが必要
競技内容・政治経済の知識は最低限必要
これらを通訳できる語学力は絶対に必要
オリンピックの開催期間中では、通訳者には幅広い分野での通訳が求められます。
- 同時通訳
メインプレスセンターでの朝会や開催国の首脳会見など - ウィスパリング
選手の記者会見やメダル会見
最低限、競技スポーツや政治や経済の知識は必要
通訳の仕事を振り分けられる前に「どのスポーツに詳しいか」聞かれますが、基本的にはどのスポーツの担当になっても通訳できる知識がなければ務まりません。
また、朝会のトピックは政治や経済など幅広い話題が取り上げられますし、アンチ・ドーピングの会議では禁止薬物など医学的な内容が中心となりますので、どの分野でも対応可能なオールマイティな通訳能力と知識が求められます。
北京オリンピックのときには中国語の通訳者が多かったようですので、2020年東京オリンピック・パラリンピックでは日本語の通訳者が増えると予想されます。
語学力を磨いておこう
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転職希望なら、今から狙い目の会社をチェックしておこう!
この章でのポイントまとめ
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転職サイトは有名なサイトを選んで2つ以上に登録しておくのがポイント
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